不動産実務から見る高齢者受け入れ可能物件の探し方「条件付きOK」を積み重ねる

シニアの住まいサポート
貸主(大家)側の不安をどう解消するか

高齢者・シニア世代がお部屋を借りる際には、**「貸主(大家)側の不安をどう解消するか」**が最も重要なポイントになります。
不動産現場の実務目線で、必要な対応を整理します。


① 大家さんが不安に感じる主な点

まず、貸主が懸念する点を理解することが重要です。

  • 家賃の支払い能力・滞納リスク

  • 病気・入院時の対応

  • 孤独死や事故が起きた場合の責任所在

  • 緊急連絡先がいない

  • 判断能力の低下による契約トラブル

👉 これらに事前対策があるかどうかで、入居可否が大きく変わります。


② 必須となる基本対応

1. 収入の明確化

  • 年金受給額が確認できる書類(年金振込通知書など)

  • 預貯金がある場合はその補足説明

👉 「毎月安定して家賃を払える」ことを数字で示す


2. 連帯保証人 or 代替手段

  • 親族(子・兄弟など)がいる場合は連帯保証人

  • いない場合は

    • 高齢者対応型の家賃保証会社

    • 自治体の居住支援制度

※最近は「保証人不要+保証会社必須」が現実的です。


3. 緊急連絡先の設定

  • 家族・親族

  • ケアマネジャー

  • 地域包括支援センター

👉 **「何かあった時に誰と連絡が取れるか」**を明確にする。


③ 大家さんの不安を解消する+α対策(重要)

4. 見守りサービスの導入

  • センサーによる安否確認

  • 定期電話・訪問サービス

👉 「孤独死リスク対策」があると、大家さんの安心度が一気に上がります。


5. 孤独死保険・少額短期保険への加入

  • 死後の原状回復費用

  • 残置物撤去費用

👉 大家さんの金銭リスクを保険でカバー


6. 任意後見・死後事務委任契約(可能であれば)

  • 判断能力低下時の対応

  • 亡くなった後の手続き

👉 近年、貸主側から評価されるケースが増えています。


④ 物件選びの現実的な考え方

  • 新築・築浅・分譲賃貸は厳しめ

  • 個人オーナー物件・築年数がある物件は交渉余地あり

  • 地元密着の不動産会社を通す方が成功率が高い

👉 ポータルサイトだけで探さないのが重要です。


⑤ 専門家を介することが最大の近道

高齢者の賃貸は
「物件探し」+「制度・対策の説明」+「大家さんへの調整」
がセットで必要です。

実務では

  • 高齢者住宅相談員

  • 居住支援法人

  • 高齢者対応に慣れた不動産会社

を介すことで、成約率が大きく上がります。


まとめ

高齢者の部屋探しは
❌「年齢が理由で断られる」
⭕「不安が解消できていない」だけのケースが大半です。

事前準備と説明材料が揃えば、借りられる可能性は十分あります。

① ポータルサイトは「探す場所」ではなく「相場を見る場所」

SUUMO・HOMES・at home などに掲載されている物件の多くは
👉 **高齢者不可(または年齢制限あり)**が前提です。

理由:

  • 管理会社主導の物件が多い

  • マニュアル上「65歳以上不可」になっている

  • 個別交渉ができない

  • 管理会社は掲載するにしても費用が掛かるため

🔑 ポータルは家賃・エリア感を掴むためだけに使う


② 地元密着型の不動産会社を最優先で回る

狙うべき不動産会社

  • 創業10年以上

  • 商店街・駅前にある小規模店舗

  • 個人オーナー物件を多く扱っている

こうした会社は

  • オーナーと直接関係性がある

  • 個別事情を説明できる

  • 条件付きOKを引き出しやすい

👉 「ネットに出ていない物件」が本命


③ 最初の一言が結果を左右する(超重要)

来店・電話時のNG例

「高齢なんですが借りられる物件ありますか?」

⭕ 正解例

「70代ですが、家賃保証会社加入・見守りサービス・緊急連絡先の準備があり、
オーナー様の不安対策はすべて整っています。
ご相談可能な物件はありませんか?」

👉 年齢ではなく“対策”を先に伝える


④ 個人オーナー物件に絞る

受け入れやすい物件の特徴

  • 築20年以上

  • 木造・低層アパート

  • 家賃相場より少し安め

  • オーナーが高齢(同世代目線)

逆に難しい:

  • 大手管理会社一括管理

  • 分譲賃貸

  • 新築・築浅


⑤ 「条件付きOK」を積み重ねる発想

高齢者OK物件は
「完全OK」より
**「条件付きならOK」**がほとんどです。

例:

  • 保証会社加入必須

  • 見守りサービス導入

  • 定期連絡

  • 孤独死保険加入

👉 条件を飲めるかどうかで成否が決まる。


⑥ 行政・居住支援法人を必ず活用する

活用先

  • 自治体の住宅課

  • 地域包括支援センター

  • 居住支援法人(国交省認定)

できること:

  • 高齢者受け入れ実績のある大家情報

  • 制度説明の後押し

  • オーナーへの説明同席

👉 民間だけで無理なら、公的支援を重ねる


⑦ 専門家に依頼するのが最短ルート

高齢者の部屋探しは
「物件」ではなく
**「調整案件」**です。

  • 高齢者対応に慣れた不動産会社

  • シニア住まいサポート事業者

を通すことで、

  • 最初から可能性のある物件だけを紹介

  • 大家説明を代行

  • 不要な内見を減らせる


⑧ 探し方の成功フロー(実践)

1️⃣ 家賃・エリアを現実的に設定
2️⃣ 対策(保証・見守り・連絡先)を先に準備
3️⃣ 地元不動産会社へ直接相談
4️⃣ 個人オーナー物件に絞る
5️⃣ 条件付きOKを積み上げる
6️⃣ 行政・支援法人も併用

最初から「高齢者対応前提」で動くことが何より重要です。

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