令和6年6月末の在留外国人数は、358万8,956人(前年末比17万7,964人、5.2%増)
技能実習生:425,714人「令和6年度」
技能実習生が日本で役立つ仕事は、日本の人手不足を補う分野に多く集中しています。とくに「単純労働ではなく技能を学ぶ」名目で制度が設けられているので、実習生は以下のような仕事に従事しています。
主な分野と仕事内容
1. 農業分野
- 野菜や果物の栽培、収穫、選別
- 畜産(牛や豚の飼育・管理)
👉 日本の高齢化農家を支え、農産物の安定供給に貢献。
2. 建設分野
- とび工、型枠大工、左官、鉄筋施工など
- 災害復興やインフラ整備に直結
👉 若い労働力が不足している現場で重要な役割。
3. 食品製造分野
- 食肉加工、水産加工、惣菜製造、パンや菓子の製造
👉 スーパーやコンビニ、外食チェーンの安定供給を支えている。
4. 介護分野
- 高齢者施設での生活援助(食事・入浴・排泄介助など)
- 入居者とのコミュニケーション
👉 人材不足が深刻な介護分野で、特に大きな助けになっている。
5. 繊維・縫製分野
- 衣料品の裁断、縫製、仕上げ作業
👉 日本ブランドや輸出用製品の生産に寄与。
6. 機械・金属関係
- 溶接、鋳造、機械加工、プレス加工
👉 中小企業の町工場で技能承継に役立っている。
日本社会への役立ちポイント
- 人手不足の補填:地方や中小企業が事業を継続できるよう支える
- 技能伝承:日本の技術を学び、将来母国に持ち帰って活かせる
- 地域活性化:過疎化が進む地域で生活し、地域経済を支える
技能実習生は「移民」ではありません。
理由
-
制度の目的が違う
技能実習制度は「日本の技術を学んで母国に持ち帰る」という建前で作られています。
→ 永住や定住を前提としていない。 -
在留資格の性質
技能実習の在留資格は「最長5年」程度に限定されています。
→ ビザの更新はできても、基本的に無期限滞在はできない。 -
移民の定義との違い
一般に「移民」は 長期的・恒久的にその国に住むことを目的とする人々 を指します。
→ 技能実習生は「労働力+学習」のために一時的に滞在しているだけ。
殆どの実習生はまじめに仕事をしきちんと納税をし地域の活性化に役立っています。
ただ、ほんの一部の人が仕事場を離れ(理由:仕事内容や条件が相違している現状)不法滞在者として日本にいることも事実です。
次回は技能実習生から特定技能への移行を示していこうと思います。
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