長期安倍政権(2012年〜2020年)の始まりが移民政策の始まりであり、留学生数の急増が現在の移民政策に大きく関係しているのです。
1. 少子高齢化と労働力不足への対応
安倍政権下で、日本は深刻な少子高齢化問題に直面していました。これに伴う労働力不足を解決するために、外国人労働者の受け入れが議論されました。しかし、「移民」という言葉を避けるため、政府はまず留学生の受け入れを拡大する戦略を取りました。留学生は学業後に就労ビザへ切り替え可能であり、実質的に労働力を補う仕組みが作られたのです。
2. 留学生数の急増と政策的な背景
2012年以降、政府は「留学生30万人計画」を推進しました。この計画は、日本の大学や専門学校への外国人留学生を増やすことを目的とし、ビザ発給手続きの簡素化や奨学金制度の拡充が行われました。その結果、2012年から2020年の間に中国やベトナムを中心に留学生が急増しました。
- 中国人留学生: 安倍政権期には中国からの留学生が安定的に増加しました。
- ベトナム人留学生: 特にベトナムからの留学生が急増し、技能実習制度とも関連して労働力供給の一端を担うようになりました。
3. 地域経済への影響
地方の学校や企業が外国人留学生を積極的に受け入れることで、地域経済の活性化を図る動きが見られました。これにより、移民政策が地方創生とも結びつく形となり、全国的な広がりを持つようになりました。
4. 移民政策の基盤としての留学生
留学生の受け入れ拡大は、安倍政権下で移民政策を本格的に進めるための基盤を形成しました。これにより、日本社会に外国人を受け入れる土壌が徐々に整えられ、現在の特定技能制度や労働ビザ拡充といった政策へとつながっています。
結論
安倍政権は「移民政策」とは明言しませんでしたが、留学生受け入れの拡大はその隠れた基盤を形成しました。
2012年以降の留学生数の急増は、少子高齢化に対応するための労働力確保と日本社会の国際化を進める鍵となり、今日の移民政策に大きく影響を与えています。
特にビザの取得資格が大幅に緩和されたのです。
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