不動産のプロが教える技能実習生宿舎｜国籍ごとの“本当に必要な設備”
自炊には欠かせないキッチン周りの注意点
■ 換気・臭い対策（最重要）
中国・ベトナム・インドネシア
-
油を多く使う強火調理が多い
-
香辛料・発酵調味料の匂いが強い
対策
-
強力なレンジフード必須（プロペラ式NG、シロッコ推奨）
-
窓付き or 24時間換気
-
キッチンが独立している間取りが理想
👉 ここが弱いと近隣クレームに直結します
■ 冷蔵庫・保存スペース
共通点
-
まとめ買い・作り置き文化
-
国によっては冷凍保存も多用
対策
-
1人1台は不要でも「2〜3人で大型1台」は必須
-
冷凍庫容量が大きいタイプが好まれる
-
パントリー or 棚が多い物件が理想
■ 水回り（特にシャワー・洗面）
ベトナム・インドネシア
-
シャワー回数が多い（夏は1日2回も普通）
中国
-
湯量・水圧に敏感
対策
-
給湯容量は大きめ（瞬間湯沸かし器は避ける）
-
複数人の場合はシャワー待ちが出ない工夫
■ 洗濯環境
全国家共通で重要
-
洗濯頻度が非常に高い
-
手洗い併用も多い
対策
-
洗濯機は人数に対して少なすぎない
-
ベランダ or 屋外干しスペース必須
-
室内干し可能（浴室乾燥 or 物干し金物）
👉 洗濯トラブルは実習生同士の人間関係悪化の原因になります
■ 収納・床材
共通点
-
床に物を置く文化が強い
-
スーツケース・段ボール保管が多い
対策
-
収納は「量」重視
-
クッションフロアやフロアタイルが管理しやすい
-
畳は避けたほうが無難（カビ・匂い）
■ ゴミ出しルールの理解
日本特有で最大の壁
対策
-
国別言語でのゴミ分別表掲示
-
写真付きマニュアル
-
監理団体・管理会社が初回説明必須
👉 近隣トラブルの8割は「ゴミ」
② 国別に見た注意点（簡易）
● 中国人
-
強火・油料理 → ガス必須
-
水圧・湯量重視
-
収納多め
● ベトナム人
-
自炊・香草多用
-
洗濯頻度高い
-
明るく風通しの良い部屋を好む
● ネパール人
-
カレー系調理 → 換気重要
-
比較的協調性あり
-
共有ルールがあれば守る傾向
● インドネシア人
-
シャワー回数多い
-
礼拝時間・スペースへの配慮（小スペースでOK）
-
静かに生活する傾向
コメント