特殊法人における「投資金中抜き」問題とは?
特殊法人は国の資金や公的資金を使って事業を運営するため、資金の流れが不透明になりやすく、**「中抜き」(不当な中間搾取)**の温床になりやすいと言われています。特に、政府が出資する投資資金や補助金が、天下り官僚や特定の企業によって中抜きされる構造が問題視されています。
❶ 中抜きの構造
① 政府が特殊法人に資金を投入
- 政府は「公共性の高い事業」という名目で、特殊法人に多額の資金を投入する。
- 例:インフラ整備、環境対策、研究開発、地域振興、金融支援 など。
② 特殊法人が事業を発注 →→→ この部門は必要なのか???
- 特殊法人は公共事業の名目で、関連企業に事業を発注する。
- しかし、その発注先の多くは官僚の天下り先や政府と関係の深い企業。
③ 中抜き・過剰な中間マージン
- 発注企業は、実際の事業をさらに下請け企業に委託する。
- 途中で不要なマージンが抜かれ、最終的に末端企業に渡る資金は大幅に削減。
- 天下り官僚や企業が「コンサル料」「管理費」などの名目で利益を得る。
④ 事業の質が低下
- 実際の事業を担う末端企業は、予算不足で適正な業務ができなくなる。
- 例:安価な資材の使用、低賃金労働、手抜き工事、納期遅延 など。
- **「予算は多いのに実態は低品質」**という現象が発生。
❷ 具体的な事例
① 環境関連基金の中抜き問題
- 政府は「グリーン成長」「脱炭素社会」などの名目で、多額の予算を特殊法人に投入。
- しかし、その資金の大部分がコンサルタント企業や天下り役員の給与に流れ、実際の環境事業には少額しか使われていない。
② IT関連の補助金事業
- デジタル化推進のため、政府は特殊法人経由でIT企業に補助金を提供。
- しかし、発注されたシステム開発は複数の下請けを経由し、最終的な受注企業にはわずかな金額しか届かない。
- 結果:粗悪なシステム、不具合だらけのアプリが量産される。
最近では・・・・・が思い当たりますよね! 無駄なカード。
③ 公共インフラ事業
- 道路、公営住宅、空港整備などの大型プロジェクトで、天下り企業が間に入ることで「工事費の不正な水増し」が発生。
- 実際には1億円で済む工事が、特殊法人を通すことで3億円に膨れ上がる。
国立競技場(オリンピックスタジアム)ここ40年間の各国のオリンピック開会式場の
10倍の2200億円かかっているんです。!!
❸ 何が問題か?
- 税金の無駄遣い
→ 本来、公共のために使われるべき予算が天下り組織や中間企業に流れる。 - 事業の質の低下
→ 末端に届く資金が少なく、適切なサービスが提供できない。 - 官僚・企業の癒着
→ 特殊法人を通じて、官僚と特定企業が利益を独占する構造が継続。
❹ 解決策は?
✅ 資金の透明化
- 特殊法人の資金の流れを可視化し、第三者監査を徹底。
✅ 競争入札の厳格化
- 特定の企業や天下り先への随意契約を禁止し、競争を促進。
✅ 実績評価の導入
- 事業の成果を定量的に評価し、効果のない法人への資金投入を制限。
❺ 私の勝手な考え
特殊法人は政府と民間をつなぐ役割を持つが、その構造が「投資金の中抜き」「天下り官僚の利益確保」に利用されやすい。特に、補助金や公的投資が実際の事業に適切に使われていない問題は深刻であり、税金の無駄遣いを減らすための抜本的な改革が必要となっている。
これは政治家では無理で、第三者委員会を設立して対応しないと本当に日本は世界から取り残されてしまう。
いくら消費税を上げても、税収を上げても次から次に特殊法人が設立されて皆中抜きにされる、府のスパイラル状態に陥ります。
何か政府、官僚は少子化や高齢者の社会福祉に話をそらして、この大きな問題をグレーにしているように感じます。
皆さんはどう感じますか?
コメント